火災事故で証明されたツーバイフォーの高性能
隣室や階下への影響は最小限
アパート2階の一室から失火する事故がありました。しかし2×4工法の建物だったため、隣室や階下への影響はほとんどなく、失火した部屋も軽度の改修工事だけで、再び使用できるようになりました。消火のための大量放水にも関わらず、階下の部屋がほとんど影響を受けなかったのも、2×4の床・壁、天井の一体化の特性です。消防関係者からも「火災に強い印象」と認められ、被害も最小限に抑えられました。
手前の上貼り石こうボードは焼けているが、奥の下張り石こうボードはごく一部が軽く焼けたに過ぎない。
火災後の断熱材の施工。構造躯体には損傷がみられないため、改修工事でそのまま再利用されている。
出典:(社)日本ツーバイフォー建築協会
木造3階建て住宅の実物大火災実験(1987年)
一時間たっても外壁も屋根も自立したままの倒壊しない3階建てツーバイフォー住宅
- 5分後
1階リビングの開放した窓から黒煙がたち昇りはじめる。 - 10分経過
高熱のため1階キッチンの窓ガラスが割れ、全面から炎が出る。1階キッチン、リビングは鎮火状態へ。 - 20分経過
キッチン以外の1階の窓ガラスも割れ、全面から炎が出る。1階キッチン、リビングは鎮火状態へ。 - 40分経過
可燃物が燃え尽きた1階キッチン、リビングの炎は小さくなる。 - 70分経過
3階南の寝室に設置された木製サッシは燃えているものの、落下せず、ガラスも割れていない。 - 73分経過
消化直前。実験を中止した段階で、3階南の居室と小屋裏は500℃には達せず、火も入らなかった。
出典:(社)日本ツーバイフォー建築協会